ホルモンバランスはちょっとしたストレスや疲労の蓄積などによって乱れてしまうものですが、特に女性の場合は女性ホルモンが生理周期や妊娠の制御する働きがあるので、女性ホルモンが減少すると生理不順や生理痛、自律神経失調症や不妊などを引き起こす可能性がありますし、加齢による女性ホルモンの減少は更年期障害の症状が出る原因になると言われています。
また、ホルモンバランスの乱れによる様々な体の不調は女性だけではなく、男性の場合も主に性機能関連の症状が出るなど男性の更年期障害を引き起こす事もありますし、どのようにしてホルモンバランスを整える方法が知りたい方も多いはずです。
ホルモンバランスを自分で整えるためにはまず、ホルモンバランスが乱れる大きな原因とされる不規則な生活習慣を正す事が大切ですから、睡眠不足が続かないようにするなど睡眠時間の確保に注意するのはもちろんですが、眠りを誘うホルモンであるメラトニンが活発になるのが午後10時から午前2時までの間と言われているので、この時間帯に眠りにつくように心がけたいところです。
睡眠については時間だけではなくその質も非常に重要であり、深い眠りを表すノンレム・浅い眠りを表すレム睡眠を交互にバランスよく繰り返す事で眠りの質が良くなると言われているので、部屋の温度・湿度・音・光などの環境をリラックスできるように改善して寝室環境を整えたり、眠りを妨げてしまう就寝前の食事やテレビ・スマートフォンの画面を見るなどを避ける対策が効果的です。
また、甘いもの油ものが多い食生活や肉類中心の食生活など偏った栄養バランスの食事もホルモンバランスを崩しやすいので、野菜や魚類を中心とした栄養バランスの良い食事を毎日続ける事が大切ですし、女性の場合はエストロゲン様作用を持つイソフラボンを多く含む大豆食品や女性ホルモンの分泌を促進する働きがあるビタミンE・B6などの栄養素も意識して摂取する事が大切です。
ただ、最近はPMSを改善する効果が確認されたテアニンなどホルモンバランスを整える作用を持つ成分を含むサプリメントを増えているので、そういったサプリメントを利用されている方も多いでしょうが、過剰摂取は副作用を誘発しかねないので注意が必要です。
生活習慣の改善や食事以外でもホルモンバランスを自分で整える方法としてツボ押しも効果的だと言われているので、万能のツボと言われる親指・人差し指の付け根に位置する合谷などのツボを刺激するのも良いでしょうし、ホルモンバランスはストレスに対して非常に敏感なので、アロマテラピーや好きな音楽を聴くなどリラックスタイムを作る事も大切ですし、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を定期的に行う事もホルモンバランスを整えるのに良いと言われています。